2008/07/23 突発・富士登山ツーリング


富士山。

高校生のときに一度挑んだものの、そのときは雨で八合五勺止まり。
いつかはあの山の上に立ちたい、そう思い続けて15年。

再び富士の高嶺に挑む日が来ました!

理由?
昨日思いついたからです(笑)。


2008/07/23 05:37 道の駅ふじおやま
昨日買ったばかりのトレッキングパンツを履き、04:05に自宅を出発。よっしゃ!行くぞー!!

早朝の国246を快調に走り抜け、おなじみ道の駅ふじおやまへ。相変わらず富士山がきれいに見え…

…ないんだけど、天気大丈夫かな?(汗)
登山道の入り口に到着。
4つの登山道から選んだのは、この須走口。15年前、悪天候に無念の撤退を余儀なくされた思い出の道です。

うっすらですが富士山も見えてきて、気持も高ぶってきました。

2008/07/23 06:01 静県150(ふじあざみライン)

2008/07/23 06:01 ふじあざみライン入口
ところで、このあたりは陸上自衛隊の施設や演習場が点在する、言わば「陸自銀座」。
その手の車がたくさんいます。かっこいい。
登山開始地点の五合目を目指してぐんぐん登って行きます。でも速度が上がらないのは標高もそこそこだから?
ちなみにGPSによると、ここは標高1,400m。

2008/07/23 06:14 ふじあざみライン

2008/07/23 06:25 須走口五合目
06:25、須走口五合目に到着。

駐車場の隅にタウンメイトを止め、おもむろに登山の準備を開始。
有料のバイオトイレで日焼け止めを塗り、しーっかりと準備体操。

見上げれば、はるか頭上に山頂。気合も入ってきました。

定石では1時間くらいのんびりして高度に体を慣らすみたいけど、
06:45、滞在20分で山小屋のおっちゃんに見送られて登攀開始。

Climb On!

最初の山小屋・新六合目を過ぎて少し行ったあたりで、下山道「砂走り」を下る小学生の集団が。昨日登って、今朝の「御来光」を山頂で見て、いま下山なのかな。

舞い上がる砂ぼこりがすごいです。


2008/07/23 07:51 新六合目〜本六合目

2008/07/23 08:51 七合目・大陽館
出発から2時間。足がちょっと疲れたので、七合目で最初の休憩。GPSによると標高は2,925m、緑もだいぶ少なくなってきました。
好天の裏返しで蒸し暑く、やたら汗をかくのでアクエ○アスで早め早めの水分補給を心掛けてきたけど、いい加減甘い味に嫌気がさしてウーロン茶を購入。美味い!

…お品書きの「バハナ」ってのが謎だ(笑)。
下山する陸上自衛隊員と、雲海。

ちなみにずっとこんな調子で、下界の景色はひとっつも楽しめませんでした…。

2008/07/23 09:07 七合目〜本七合目

2008/07/23 09:32 本七合目
本七合目にこんな機械が。「環境省 登山者数計測中」というシールが貼ってありました。

裏側を通ってやろうかと思ったけど、大人げないのでやめときました(笑)。
七合目から30分で本七合目、GPSには3,125mの表示。

この下までは少し息が上がるくらいのテンポでもザクザク登れていたけど、3,000mともなるとさすがに空気も薄く、鼻で呼吸が間に合うくらいのテンポでないと足も動かず。

2008/07/23 09:33 本七合目・見晴館

2008/07/23 09:54 八合目・江戸屋
八合目、3,255m(GPS)。
ここまで来ると緑もなくなって砂と岩だけに。山小屋の色とりどりの旗がチベットを思わせます……行ったことないけど(汗)。

景色は印象的だけど、だいぶ息苦しくなってきました。ベンチに座りたいなと思っても、もっと苦しそうな人たちがすでに占領済みで…。

ここで休めないなら次の山小屋で、と素通りすることにして見上げれば、そこには登るのに向かないふわふわの砂でできた急勾配。

こ、これはキツい(汗)。

2008/07/23 09:56 八合目

2008/07/23 10:14 本八合目
八合目から20分、本八合目に到着。ここから上は浅間大社の境内です。
GPSの示す標高は3,380m。少ししか登ってませんが、ふわふわの砂の道が辛いのなんの。

で、待望のベンチはガラ空きでした。やっと休憩できる…。
持参のアクエ○アス(1リットル)は飲み尽したので、山小屋で500mlのポカ○を500円で買って水分補給。
最後のアタックに備えるべく、これまた持参のチョコでエネルギーを補給してたら、てんとう虫発見。こんな高いところまで飛んでくるんだねぇ……ってか、もしかして飛ばされてきたのかな?(汗)

ゆっくり20分休んで、登山再開。

2008/07/23 10:27 本八合目・トモエ館

10:45、八合五勺(3,445m@GPS)。
15年前、撤退を決意したポイントです。
戻ってきたぞ、今日は行けるぞ!と感慨無量で突破。

たださすがに空気が薄い!
5m進むだけで息が上がって足が止まります。


2008/07/23 11:05 九合目
未知の領域、九合目(3,575m@GPS)。

ここまで「鼻で呼吸しても息が上がらないくらいのペースで歩いて、それでも辛くなったら立ち止まって深呼吸」というのを繰り返していましたが、頭がぼんやりして目がチカチカし始めるに及んで発想を転換。
酸素が足りないのが原因なんだし、と常に深呼吸しながら歩いてみたら…

…おおっ!体、動くぞ!
今までは「道」でしたが、九合目からは「岩場」に。これがまたキツく、あちこちで登山者が座り込んでいてまさに「最後のヤマ場」。

だけど、さっき思いついた「常時深呼吸法」が効果てきめんで、比較的スイスイ登っていくことができました。

頂上がすぐそこに見えるってのも大きかった訳ですが(笑)。

2008/07/23 11:15 九合目〜頂上

2008/07/23 11:23 頂上直下
ゼーハーゼーハー。
よーし、「狛犬」まで来たぞ。
この階段を登れば頂上だ!

2008年7月23日 11時24分。

登頂!

やったー!やったぞー!

五合目出発から4時間40分、とうとう富士山のてっぺん(3,705m@GPS)に到達。いやぁ苦しかった!
感慨に浸って写真撮ってたら、4〜5人に「すいません、シャッターお願いできますか?」って頼まれ続け、他人の写真撮ってるうちに自分を撮ってもらうの忘れました(笑)。

2008/07/23 11:25 須走口富士山頂

2008/07/23 11:35 富士山山頂
一息ついて、時計周りで「お鉢めぐり」、すなわち火口一周に出発。
火口の底と、剣ヶ峰(富士山の中でも一番高いところ)が見えます。白っぽいのは雪。

すげー景色だ…。
「お鉢めぐり」のルート、知らなかったけど実は結構アップダウンがあって疲れる…。
写真の道は比較的平坦ですが、標高が標高なので、深呼吸を忘れるとゆっくり歩いてるだけでも息が上がって足が止まります(汗)。

2008/07/23 11:39 富士山山頂

2008/07/23 12:18 剣ヶ峰
直前の「馬の背」なる、砂でふわっふわの急勾配には参ったけど、ついに「日本で一番高いところ」に来ました。

数十秒だけど日本の誰よりも高いトコに立てて、感慨無量。

ほら、何とかと煙は高いところ好きって言うし(笑)。
火口の残り半周を苦しみながら歩いて、須走口に戻って来ました。お茶を買って「富士山の上でおにぎりを」を実践(笑)。美味いっ!

ちなみに顔とかやたらむくんでますが、これは気圧が650.3hPa※しかないからで、いつもはこんなタプタプじゃないです(笑)。

※気象庁発表のデータによる。ちなみに気温は15.8℃。

2008/07/23 13:02 須走口富士山頂

「お鉢めぐり」したし、おにぎりも食べたし、13:15 下山開始。
歩くだけで息の上がる富士山頂は、のんびりするには不向きなトコなので。


2008/07/23 13:33 八合五勺〜本八合目


残雪。
ここは3,400m地帯。地上とは涼しさが違います。

登るのに50分かかった頂上〜本八合目を、20分で踏破。登りには向かない柔らかい砂の道を、大股でガンガン下って行きます。
さっすがに下りは速い!本八合目〜七合目が25分。登りは1時間15分かかってます(笑)。

須走口はその七合目から「砂走り」と呼ばれる、直線の下山道に入ります。これまた速いのなんの。
標高も3,000mを切って空気の薄さも気にならなくなってくるし、走るような勢いでガンガン下山。

2008/07/23 14:05 砂走り

2008/07/23 14:44 砂払五合目〜五合目
砂払五合目の休憩所で一休みし、タウンメイトを止めている五合目を目指します。

振り返ってみると、山頂が雲に隠れていました。1時間半前まで、あの山頂にいたんだよなぁ。しみじみ。
帰って来ました。五合目です。

登り4時間40分、山頂に1時間50分、下り1時間45分。
苦しかったけど、最高の富士山体験でした。

2008/07/23 15:02 須走口五合目

山小屋に寄ることもなく、15:15 タウンメイトで五合目を出発。
なかなかエンジンがかからず、タウンメイトも高さに辟易してる様子でした(笑)。
ここも2,000mちょいあるもんな。ささっと下界に降りようか。

ありがとう、富士山。楽しかったです。


2008/07/23 16:29 道志の湯
来た道を帰っても良かったけど、汗とホコリを洗い流したかったので道志みちに入り、温泉「道志の湯」で一っ風呂。
いや〜最高ですな。


天気にも恵まれて、楽しい富士登山でした。
て云うか、ツーレポというより登山レポだねこれじゃ(笑)。

トラックデータはこちら(登山分も含む)。
走行距離:200.5km
04:05出発→19:04帰宅


ツーリングレポート

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