2010/09/01 北海道キャンプツーリング(5日目)
〜ネコと旅鉄と奥尻キャンプ編〜



5時、起床。
さあ、旅の後半戦がスタートです。

今日からは道南ステージ。
実は初めての道南、どうなんでしょう?


2010/09/01 05:15 札幌プリンスホテル
昨夜は贅沢したので、朝食は質素に。

面白半分で買った白樺の樹液を使ったドリンクは、うすら甘くて正直美味しくなかったです…。
ホテル泊でテントをしまう手間がないため、6時過ぎに出発できました。

今日はまず小樽へ向かいますが、寄りたいところがあるのでまっすぐは向かいません。
定山渓温泉を経由して…

2010/09/01 06:41 国230 札幌市南区

2010/09/01 07:16 札幌国際スキー場
北海道のホームゲレンデ・札幌国際スキー場に到着。
なるほど、雪がないとこんな具合なのね。

て云うか、看板に「紅葉ゴンドラはじめます!」って書いてあるけど、その手前に「クマ出没注意!ゲレンデ内を歩いています」とか書いた看板も立ってるぞ?
これで商売成り立つんだろうか…。
そのまま道道1を朝里川温泉方面へ進み、小樽市街を経て、毛無山展望台へやって来ました。

今日は天気が良くて、市街地と小樽港を一望の下にできます。
港に新日本海フェリーの船も見えました。いい眺めだ。

2010/09/01 07:55 毛無山展望台

2010/09/01 08:48 国393 虻田郡倶知安町
小樽・毛無山から赤井川国道(国393)で倶知安方面へ。
300番台も末の国道だけど、交通量も少なくて走りやすいです。

頭を雲に突っ込んでるけど、羊蹄山も見えます。
出た、まっすぐ!

まさに北海道!

2010/09/01 08:55 国393 虻田郡倶知安町

2010/09/01 09:03 レルヒ記念公園
倶知安で国5に乗り、南に少し行くと…

ばばん!レルヒ中佐之像!
シーハイル!

ん?中佐?
新潟では少佐だったから、昇進されたんですね。おめでとうございます。
案内標識に明後日の目的地・函館の文字が。
このまま国5でまっすぐ向かえば今日中に着いちゃう距離ですが、もちろんそんなことしません。
きっちり寄り道させていただきます。

2010/09/01 09:05 国5 虻田郡倶知安町

2010/09/01 09:16 JR比羅夫駅
ということで、さっそくJR比羅夫駅へプチ寄り道。
もちろん函館本線に乗りに来た訳でも、この駅にある「日本でただひとつ、駅舎が民宿」という宿に泊まりに来た訳でもありません。
どどん!しま太郎!

この駅に住み着いているこのネコに会いに来ました。
いや〜よう寝ておるのう。善き哉、善き哉。

2010/09/01 09:16 JR比羅夫駅

寝ているしま太郎の隣に座ってぼんやりしていたら、
駅のホームに旅姿の同年代の男性が、ひとり。

話しかけてみると、北海道鉄道の旅の途中で、列車を待っているとのこと。
列車の時間を聞いたらもう少しだったので、見送らせてもらうことに。
昨夜はこの駅の宿に泊まったらしいのでその様子を聞き、
こちらは今回の旅程とこれまでの体験談なんかを披露。

思わぬ「異業種」交流会になりました。


2010/09/01 09:36 JR比羅夫駅
そうこうするうち列車がやって来て、彼は車上の人に。
汽笛一声、彼を乗せた列車はするりと出て行きました。

良い旅を!
さて、俺も行くか。

比羅夫駅を出、国5を快走しつつ脳裏に地図を浮かべる。

次の次の昆布駅、地図見た限りでは国5沿いだな。
彼が駅に着いた時、俺がそこにいたら面白いだろうな…。

にやり。

そうと決まればあとは走り込むのみ。
良いペースで昆布駅に着きましたが、残念ながら列車の姿はナシ。
駅舎の時刻表を見ると、2分のビハインド。

ぬぬぬ。

でも単線でこのペースなら手前の駅では交換してないだろうし、
この次の蘭越駅で交換するのでは?

蘭越駅に着くと、狙い通り列車の姿が。
荷物を背負ったままホームへ行ってみると…

いた!おひさしぶり!(笑)

ニヤニヤ笑いながらカメラを向けると、彼もこちらに気付いて驚きの表情に。でもすぐに笑顔で戸口まで出てきてくれました。
発車間際まで立ち話をし、がっちり握手してお別れ。

いやー、狙い通りのおいしい表情をありがとうでした(笑)。

2010/09/01 10:13 JR蘭越駅

2010/09/01 10:28 国5 磯谷郡蘭越町
ちょうど給油のタイミングだったので蘭越の町のホクレンへ。

フラッグは配布期間が昨日までだったけど、ダメ元で聞いてみたら

「まだありますよ」

思いがけず黄色をGetできちゃいました。
気分ホクホクでセイコマ休憩。カツゲンがうまい!
ここまで快調で走ってきたけど、いつの間にやら雲行きが…。

怪しい。

怪しすぎる。

2010/09/01 10:56 国5 磯谷郡蘭越町

と思ったら、驟雨襲来!
こっ、この激しさはまるでスコール!
早くカッパ着ないと!


2010/09/01 11:11 国5 寿都群黒松内町
で、着たら止みやがりました。

この間、わずか5分。なんでやねん!
どうです、この青空。
さっきの豪雨がウソみたいでしょ?

あまりに腹立たしいのでレインウェアを脱がずにいたけど、そしたら今度はすっきり晴れやがって暑いったらない。

どないなっとんねん。

2010/09/01 11:38 道道523 寿都群黒松内町

2010/09/01 12:22 道の駅よってけ!島牧
黒松内から道道523で日本海側へ出、島牧まで来ました。
道の駅で一休み。レインウェアもすっかり乾いたので、ここで脱いで片づけ。
道の駅で昼食にしても良かったけど、この先の予定に響くといけないのでパス。
追分ソーランライン(国229)を、強い海風をかき分けるようにして先を急ぎます。

2010/09/01 12:53 国229 久遠郡せたな町

2010/09/01 13:09 瀬棚港FT
はい、瀬棚港に到着しました。

ということで、今日は奥尻島に渡って離島キャンプの予定。
振り返れば佐渡島以来の離島ツー。
よーし、一周しちゃうぞ。楽しみだなぁ。
切符を買い、フェリーターミナルで昼ごはん。
今朝は節約メニューだったから、これくらい豪勢でもいいよね?
おいしゅうございました。

2010/09/01 13:21 瀬棚港FT

2010/09/01 13:35 瀬棚港FT
奥尻島航路のアヴローラおくしりが入港。
小ぶりだけどきれいな船。

風が強いけど奥尻島までひとつ、よろしく。

船は定刻通りに瀬棚港を出航。
瀬棚⇔奥尻の所要時間は2時間程度。
起きていようかと思ったけど、食後ということもあって眠くて…。
おやすみなさい。

奥尻到着の少し前に目が覚め、デッキで奥尻港入港の様子を見ていたら、ご当地ゆるキャラの「うにまる」を発見。
このときは愛嬌をふりまくその姿に、さしたる興味も覚えませんでしたが…。

2010/09/01 15:36 奥尻港FT

2010/09/01 15:55 奥尻町奥尻
奥尻島上陸!
「奥尻島」の名前を初めて知ったのは、1993年の北海道南西沖地震のとき。
津波による壊滅的被害を受けた青苗地区の映像を見て、「この日本でもこんなことが起きるのか」と戦いた覚えがありました。

そのときのイメージが強かったので、走っていて「なんだ、普通の漁師町だな」なんて思ったり。

2010/09/01 15:57 奥尻町球浦

2010/09/01 16:14 賽の河原公園キャンプ場
島の最北端・賽の河原公園にやって来ました。
ここにはキャンプ場があるけど、設営を始めた学生達がどうもうるさそうな予感…。

下見に留め、次の候補地・北追岬公園を当たってみることに。
ところどころに砂利道のある、島唯一の道道で西海岸側へ向かっていたら…
2010/09/01 16:24 奥尻町宮津

2010/09/01 16:40 勝澗ゲート
なにぬー!
「冬期間の為」って、8月終わったばっかだぞ?

港で見かけた電光掲示板の「幌内ゲート〜勝澗ゲート」ってのは、このことだったんか。
これじゃ一周できないじゃん。orz
16%の急勾配路を下り、奥尻港に戻って来ました。
こうなると最南端の青苗経由で、ぐる〜っと回っていく他ない。

2010/09/01 16:56 奥尻町奥尻

2010/09/01 17:04 奥尻町赤石
日が傾いてきて、島の東側は薄暗くなってきました。
こうなると、北追岬公園を見てから賽の河原に戻るのは時間的に厳しいなぁ。

バクチですが、北追岬一本に絞ることに。
青苗を素通りして、島の西側に出ました。
おし、こっち側はまだ明るいぞ。

2010/09/01 17:26 奥尻町湯浜

2010/09/01 17:30 北追岬公園キャンプ場
北追岬公園に到着。

ところが駐車場からキャンプ場への道が細いうえに分岐に次ぐ分岐で、まるで迷路。
明るいうちにたどり着けて良かった。
札幌ナンバーのDJEBELで来ていた先客にあいさつし、ちゃっちゃと設営。

昨日快速旅團で買った折りたたみチェア「Cotton Duck」も展開完了。
今夜はこれでくつろぐ予定。

2010/09/01 18:03 北追岬公園キャンプ場

2010/09/01 18:11 北追岬公園キャンプ場
ちなみに設備はこんな感じ。
この他に簡易トイレがあります。

特に不自由は感じませんが、近くには商店も自販機もないので、食べ物・飲み物は持参必須。
ただし、温泉はすぐ近くにあったりします。
神威脇温泉、420円也。

2010/09/01 18:25 神威脇温泉

2010/09/01 18:28 神威脇温泉
お風呂の様子はこんな感じ。
港の夕景を眺めながら、じっくりとお湯を堪能。

昼間の汗も気持ち良く流せました。
テントに戻って夕食。王道のカレー+ビール。
せっかく快速旅團のイスもあることだし外でくつろぎたかったけれど、日が沈んだら蚊が出てきたので、やむなくテント内で。

2010/09/01 19:32 北追岬公園キャンプ場

今日の分までは出発前にルートを作ったけど、
明日以降の分は作れなかったので後は地図が頼り。
なのでじっくりルートを確認したかったけど、
朝が早かったのと、気持ち良く酔いが回り、眠くて眠くて…。
21時、耐えきれずに就寝。



昼ごろのにわか雨には心をすっかりやられたけど、
比羅夫のしま太郎にも会えたし、
旅鉄さんへのサプライズも成功したし、
予定通り奥尻島に渡れたし、楽しい一日でした。
明日には北海道本島に戻るけど、その前に青苗の町に行ってみよう。

トラックデータはこちら。
走行距離:325.2km
06:07札幌プリンスホテル出発→17:30北追岬公園着

北海道キャンプツーリング(6日目)


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